中長期投資家の独り言

投資の技術的なこと、心構えなどを気の赴くままに。

楽しくて投資を行うのに、なぜモチベーションが必要なのか?と聞かれそうなタイトルですが、どれほど楽しいことでも「つまずくこと」、「もうやめたい」と思う時もあるようです。そんな時にどうするか?というお話です。

長く続けるには燃え尽きないことが肝心で、そのためには休むことが大切かと思います。意欲の井戸が半分になってしまったら、その半分を使い切ってしまうのではなく、残りを半分を使って井戸を満たすことに全力を使う。そうして、井戸から意欲があふれ出てきたときに全力投球するのが最善だと思います。

さて、そもそも投資を始めるのは楽しいとか、面白いといった「内的動機」によるもので、それを続けているうちに「〇%のパフォーマンスを出したい」といった「外的動機」へと昇華します。ですが、ある程度の労力をかけても、それに比例して労力対効果は低減していき、同じ努力でも上乗せされる長期リターンが低減していくと、モチベーションの問題に突き当たります。

そうした時は再度、外的動機を内的動機へと昇華させることで、壁を超えることができる気がします。これは何も内→外→内というように逆戻りしているのではなく、ある種の進化といえるかもしれません。外的動機でのモチベーションは変化に依存していて、それゆえに外部環境の変化に対して脆弱です。一方の内部要因によるモチベーションは自分の内側から湧き上がるもので、踏ん張りが効くと思うのです。

例えば新しい手法に興味を持ち、面白いと思って少しずつ取り入れていく。短期的には勝率が低下しても自らのスタイルを絶えずブラッシュアップしていくことで圧倒的な強さを手に入れている方が多くおられます。そうした方々は外的動機を「最初とは別次元の内的動機」へと進化させることで、変化に対して強靭なモチベーションを維持されているのだと感じます。

1-3月相場も終わり、自分が内→外→内のどこにいるのかを再確認しようと思います。
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☆すべてのはじまり

激しい値動きが連続して起きています。2017年まではいわゆる適温相場(ゴルディロックス相場)によって、ボラテリティが過度に抑えられた市場が形成されていました。低金利、イエレン議長の絶妙な市場との対話などが要因だったのではないかと思っています。

2月の雇用統計で30年金利が3%を超え、適温相場の必要条件が一つ外れてしまいました。その後相場は一気に崩れました。債券の相対的魅力や膨らみ過ぎたリスクパリティのポジションのアンワインドなど、色々なことが言われています。

相場崩壊の度に様々な解説がなされますが、「相場が高すぎたことそれ自体が一つの重荷となり、相場下落の要因になったのではないか」そう思っています。



☆いまどこにいるのか

景気サイクルは歴史的な長さで続いています。すべてのものにサイクル存在するのだとすれば、これから一段の好景気となるよりも、サイクルの末期にいると考えるのが自然かもしれません。

一般的に、株式市場の上昇を止めるのは長期金利の急騰か過度な利上げだといわれています。過度な利上げが今後の株式市場を殺す要因になりそうです。3回利上げがコンセンサスとなっており、FRBもそのつもりであることが直近のFOMCで確認できました。

いま景気サイクルの末期にいるのだとすれば、3回の利上げに景気が耐えられるのかをしっかりと観察する必要があると思います。個人的な見解ですが、3回利上げでの景気後退を織り込んで株式市場が天井を売った可能性を疑っています。



☆測るモノサシ

そうはいっても、何かしらのエビデンスがなければ動きにくいのが投資家です。景気に対する一番の先行指標は株価で、景気のピークアウトから半年ほど先行して動くようです。すでに市場は景気の悪化を織り込んでいるのかもしれません。逆に言えば、株式市場が直近高値を抜けられるのなら景気に対する不安は一旦和らぐのかもしれません。

他の指標はリスク性資産への資金の流れです。景気サイクル後半では、リスク性資産への資金流入により、様々なアセットクラスでの資産の価格上昇によりリターンが低下してしまいます。結果としてより高いリターンを求めた資金がハイリスク性資産へと流れ込みます。

ハイイールド債や仮想通貨への資金流入がその象徴だったのかもしれません。一番のリスク性資産である仮想通貨から資金が引き、(盗難という独自のリスクはあったにせよ)それよりずっと前に相場が天井を打ったことは、一つの象徴的な出来事かもしれません。この点については17年末に記事にしています

他にはイールドカーブのフラット化も一般的によく言われる指標です。景気後退の前には2-10年金利差が必ず逆転して、債券市場がシグナルを送ってくれます。現在の金利差は50ベーシスほどで、FRBがあと2回利上げをすれば金利差がなくなり、3回目の利上げで逆転してしまいます。これはちょうど、金利引き上げが景気後退を引き起こすというオーバーキルという別の視点からの推測とも合致します。

そして経済指標、中でもソフトデータが景気に先行して将来を教えてくれそうです。金価格もリスクに先行して上昇する特性を持つので、目が離せません。



☆どう動けばいいのか

今後はますますボラテリティの高い相場が待ち受けていそうです。そしてそれは景気後退を伴ったものになると予想しています。2007年の相場天井も現在と同じ空気が漂っていました。現在の相場は特段のリスク要因が見当たりませんが、そうした中で徐々に市場のモメンタムが蝕まれていた10年前を思い出します。

色々な動き方があるとは思いますが、ボラテリティの高い時には少ない資産を動かすことでハイボラテリティが資産に与える影響を緩和することができます。現金を厚めにしたり、資産を出金したりするのも手かと思います。

景気が天井をうつとすれば、ディフェンシブ性の高い銘柄にウェイトを傾けたり、景気後退を織り込んだ目標株価の設定が必要になると思っています。昨日は目標株価の再設定を行いました。銘柄によってはずいぶんと下方修正され、そうした銘柄に限って下げていたので、相場の下落も妙に納得してしまいました。

最後になりますが、今後はPERの縮小フェーズが本格化すると思います。07年には30倍のPERだった銘柄が08年には3倍、4倍という値段で取引されていました。現在の下落は信用収縮を伴わないものではありますが、収縮の種ができつつある以上、バリュエーション面の値覚えには注意していきたいと思います。

何より大切なのは
ボラテリティに惑わされずに大局観を抱くことで、自分なりの視点を大切にしていきます。

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☆お疲れ様でした

ども!1週間お疲れさまでした。

いきなりですが、投資もトレードも長く続けるもので、継続する過程で複利の効果が効いてくるのだと思います。ですから、有り金を1度で全て失うような取引は行うべきではないと思います。そして、例えお金を失わないとしても、長く続けるという「持続可能性」が欠如していては、時間効果が働かないため、これまた問題だと感じるわけです。



☆今週感じたこと~持続可能性~

今週の相場では、1月末から気にしていた金利の上昇、中でも30年金利の3%超えを確認、ただちに警戒モードに入りました。今週始まってまだ1週間ですが、マザーズ指数ー9%に対して+2%と比較的踏みとどまっています。

ただ、先物売り、中でも「保有現物株の金額以上に先物を売る」という行為の過程において、その行動が自分にとっては「持続可能ではない」と感じました。それでも、マクロ面や高値警戒感から、どう見ても下がると考え、「落ちているお金を拾いに行く感覚」で無理をして身の丈以上に売ったわけです。(ここでの身の丈とは、損失を出すリスクではなく、心身面での負担という意味です)

結果として、相場が気になって、夜中に目が覚めてNYを確認したり、日中も時間を見つけては相場を確認したり、、、「これって投資家ではないよね」という行為をとってしまいました。


☆最適解とは

お金は道具であり、そして相場も上手く利用するための存在だと思っています。もちろん様々な難問を突き付け、価格変動の春夏秋冬を通じ様々な景色を見せてくれる相場には畏敬の念を抱いていますし、絶対的な存在です。ですが、相場に飲まれては元も子もないとも思うのです。

周りを見渡すと、尊敬している中長期投資家の方々などは「事前に決めたルール」と「自分の中での最適解」に基づき、粛々と取引を行われていました。例え目先数か月がマイナスだったとしても、持続可能性という面から5年10年先を見た時、先輩方のスタイルの方が圧倒的にいいと感じます。特に下落相場においては「最適解」を抱いて相場に臨んでおられる姿が輝いて見えました。


☆最適解の3要素

投資やトレードにおける最適解は主に3つの要素から構成されると思います。

1つ目は納得感
自分で納得していれば 値動きに翻弄されることなく、相場の価格変動を利用することができます。納得していれば損が出ても心理的な負担は少ないはずですし、諦めもつくかと思います。

2つ目は心身の安定
長く続けられなければ元も子も無いですし、時間が味方につかなければ複利も効きません。自分のように無茶して風邪をひくようではダメですね。。。

3つ目は長期的なパフォーマンス
5年10年スパンで見たとき、複利を効かせられるように一定のリターンを旋回軸としたパフォーマンスを出すこと。これは時間×リターンという資産運用の公式を構成する重要なファクターです。


☆最適解へのトリレンマ

ただ、この3つはある程度においてトリレンマの関係にあるかもしれません。パフォーマンスを出すためには、多少の心身の安定性を犠牲にする必要があるかもしれません。小型株を全て調べつくして、リリースを読んだり、日常の週間といった動作です。納得感と心身の安定は補完し合うものですね。

そうはいっても、この3つの連立方程式を解いてこそ、トリレンマから脱し、真の意味での最適解を得ることができると思うのです。そしてそれは、持続可能性という別の次元へと投資家を運んでくれます。


☆最適解探しの旅
 
金曜日までの5日間を振り返ると、最適解からは程遠い場所で相場に臨んでいたことに気付きました。というより、意識をしつつもついつい最適解の外で動いてしまった5日間でした。納得感や心身の安定感を犠牲にしてパフォ―マンスを追い求めました。ここに潜在的な歪みを感じ、記事を書くきっかけにもなったわけです。

持続可能性に疑問を感じ、ひとまず自分なりの最適解にポジションをおちつけて過ごす週末・連休。相場からは離れ、最適解を探してみようと思います。直ぐに方程式を解くことができなくても、解に近づくことができ、そしてそれが持続可能性に繋がればいいなと思っています。

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