中長期投資家の独り言

投資の技術的なこと、心構えなどを気の赴くままに。

ストック対フローという語り方をよくされますが、ストックは売上の安定以外にもポジティブな要素が多い気がしました。

書籍にも書きましたが、ストック型で注意すべき点は

・解約率
・特定顧客への依存度

であり、この2つを見ておけば売上面に関しては大きく失敗することは少なくなります。

売り上げは多くの企業にとって容易に計上できるのですが、問題なのはそれに伴うコスト管理です。最近の中小型株の下方修正を見ていてもコスト部分の上昇が売上の増加を上回ってしまうことに起因するものが多々あります。ですが、ストック型企業にはそうしたことが少ないように感じます。

フロー企業は売上予想が立てにくいため、自社の費用部分を外部委託することが多くなります。特に中小のシステム会社では外注加工費が原価の大半を占めることがあります。これは中小である故自社で抱えきれないというのもありますが、ストック型ではないため売上予測が立たない→抱えこむことに抵抗がある といった要因があるように思いました。実際、同規模・同業態のベンダーでストックvsフロー企業を比較したとき、見た限りにおいてはストック企業の方が外注加工費が低い傾向にありました。

つまり、

・ストック企業
売上が安定しており、それに伴い原価部分も社内で抱え込み→コントロールが効く

・フロー企業
売上が不安定であり、変動に対応するため原価部分は外注→外部要因に左右される

という図式が成り立つのではないかと思うのです。

結果として売り上げだけでなく、費用も安定することから利益はより安定します。

ここまでの話は決算やビジネスモデルを見ていて感じたことであり、感覚レベルでありまったく実証されていません。ですが、何かしらのヒントがあるように感じたので文章にしました。

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経営者を見るべきか、ビジネスモデルを見るべきかという議論をよく聞きます。卵と鶏のようなお話ですが、答えはあるのでしょうか?

単純化すると、経営者派の理論は、経営者が優秀であれば多少の困難は乗り越えられるというもの。ビジネスモデル派のそれは、ビジネスモデルがしっかりしていれば誰でも企業経営できる。といったものです。

自分は両者のハイブリッド型でどちらも大切だと思っています。

ビジネスモデルを作ったのは他ならぬ経営者であるため、経営者が重要な存在であることは言うまでもありません。そして、時代の変化とともにビジネスモデルを変化させる必要が出てきます。そうした時ににビジネスモデルに改造を加えるのも他ならぬ経営陣です。

ビジネスモデルとは儲かる仕組みであり、確かにモデルの優れた会社は、誰が経営しても一定の成果を上げることができます。ですが、先ほど述べた通り時代の変化を反映し、最高の結果を出すには、やはり経営者が必要なのです。

経営者とビジネスモデルのどちらも重要であると思っています。ただ、ビジネスモデルの構築された企業は相対的に優位であるため、ビジネスモデルの方を重視します。投資の際は、ビジネスモデルがしっかりしていて、モデルに変化や進化を加えられる経営者を擁する企業の株式を買うようにしています。




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ここ数日の間に中期投資と長期投資について考える記事を幾つか掲載しました。今日はその第三弾です。

下落相場での中期投資家と長期投資家の行動の違い

私は如何にして長期投資への拘りを捨て、中長期合成ポートを愛するようになったのか

☆背景
度重なる上昇相場と下落相場を経験しているうちに、少しは波を利用してやろうという気持ちになりました。長期投資は一度買えば基本的に売ることはありません。ですが、年数回は比較的大き目の調整が起こります。これを利用しないのは勿体ないと思ったのです。


☆構成の移行
長期投資からいきなり中期へとスパンを落とすのではなく、徐々に慣らす目的も込めて全体の20%を中期投資に、残り80%を長期投資枠へと設定することとなりました。そして中期投資用、長期投資用両方に同じ銘柄が入る場合があります。ですが、同一銘柄でも中期用X株、長期用Y株といったように分割して管理することで全体の20%は相場の波に合わせて売買します。


☆それぞれの役割
80%の長期ポートは数年以上の保有を目的としたポジションです。企業業績や株主価値に注目し、株価とは判断を切り離して運用します。PERでの株価上昇を狙うのはもちろんですが、EPSでの複利増加に重きを置きます。
20%の中期ポートでは比較的短めにチャートやセンチメントも駆使しつつタイミングを見測った機動的な売買を行います。時間軸が短いため、PERの変化を狙った売買が中心です。長期投資に比べてやや投機的になります。


☆メリット
こうした分類に何のメリットがあるのかという点ですが、主に2点存在すると思っています。
1点目は短めの年数回の上下運動を捉えることができるという点。2点目は下げ相場が始まる前に20%の現金を確保できる点です。大きいのは2点目でしょうか。下げが始まる前に20%の現金があるというのは心理的に大きなアドバンテージになると思っています。


まだまだ試行段階ですが、徐々に形にしていきたいと思っています。

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