中長期投資家の独り言

投資の技術的なこと、心構えなどを気の赴くままに。

ここ数日の間に中期投資と長期投資について考える記事を幾つか掲載しました。今日はその第三弾です。

下落相場での中期投資家と長期投資家の行動の違い

私は如何にして長期投資への拘りを捨て、中長期合成ポートを愛するようになったのか

☆背景
度重なる上昇相場と下落相場を経験しているうちに、少しは波を利用してやろうという気持ちになりました。長期投資は一度買えば基本的に売ることはありません。ですが、年数回は比較的大き目の調整が起こります。これを利用しないのは勿体ないと思ったのです。


☆構成の移行
長期投資からいきなり中期へとスパンを落とすのではなく、徐々に慣らす目的も込めて全体の20%を中期投資に、残り80%を長期投資枠へと設定することとなりました。そして中期投資用、長期投資用両方に同じ銘柄が入る場合があります。ですが、同一銘柄でも中期用X株、長期用Y株といったように分割して管理することで全体の20%は相場の波に合わせて売買します。


☆それぞれの役割
80%の長期ポートは数年以上の保有を目的としたポジションです。企業業績や株主価値に注目し、株価とは判断を切り離して運用します。PERでの株価上昇を狙うのはもちろんですが、EPSでの複利増加に重きを置きます。
20%の中期ポートでは比較的短めにチャートやセンチメントも駆使しつつタイミングを見測った機動的な売買を行います。時間軸が短いため、PERの変化を狙った売買が中心です。長期投資に比べてやや投機的になります。


☆メリット
こうした分類に何のメリットがあるのかという点ですが、主に2点存在すると思っています。
1点目は短めの年数回の上下運動を捉えることができるという点。2点目は下げ相場が始まる前に20%の現金を確保できる点です。大きいのは2点目でしょうか。下げが始まる前に20%の現金があるというのは心理的に大きなアドバンテージになると思っています。


まだまだ試行段階ですが、徐々に形にしていきたいと思っています。

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市場は非線形的な動きを見せます。行き過ぎた振り子は、行き過ぎそのものが逆方向へ振れるフォースとなり、真逆の力を市場へ与えます。そうした力学を利用し、安きで買い高くで売るのが投資というもです。ですが、その結果として得られた私のポートは、魅力を持つ順にウェイトをかけるという基本と過度に乖離した異様なポートとなり不自然ささえ感じさせるものでありました。

長きにわたり、この事象に対する合理的な説明を探し求めましたが、ようやく一定の帰結を有しうるに至りました。長期投資目的のポートに中期投資が混在していたのです。Garbage in Garbage out とはデータ分析の世界で言われることではありますが、長期投資に中期投資が混在したポートもGarbageの様相を見せ、それが不自然な形として映っていたのです。

自分が長期投資家であると思い込みたい一方で、中期投資的なアクションを心底好んでおり、そのミスマッチが全ての問題の根元でありました。中期投資と長期投資を明確に区分し、得られるポジションを中長期投資の合成ポートと捉えることで全てに合理性を持たせることができる事に気付きました。

長期投資へのストレンジラブから覚め、もう少し突き詰めて考えようと思っております。


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中長期投資家さんをフォローしていて、同じ下落相場でも投資行動が異なることに気付きました。そこに中期投資と長期投資を区別するヒントがあるように思えました。
 
相場下落には"調整レベル"(マザーズがマイナス10~20% 例;17年4月、8月)のものが年数回。そして"世界的な金融システマティックリスクに起因する大きな下落"(マイナス30%~)が数年に一回の頻度で起きています。
 

それぞれの下落の区別としては
調整レベル:
マザーズのみの下落、〇〇ショックなどと命名されない下落、地政学リスク、”金融政策と市場の認識のミスマッチ”による下落など
 
大きな下落:
日経平均・マザーズともに下落し、相場から資金が逃げ出す。金融システム不安をベースとした命名がされる下落
 
の2種類が存在します。
 
金融システムによる下げの例(年:マザーズ下落率)
リーマン・ショック(08年:-90%)、ギリシャ・ショック(10年:-40%)、チャイナ・ショック(15年:-35%)、ドイツ・ショック(16年:-30%)
 
それぞれの投資家の特徴は以下の通り


☆中期投資家
・上昇相場に応じて月数回以上の頻度で利食い→現金積み増し
・ポジション変化は比較的頻繁
・相場全体の上昇(β)をある程度放棄し、守りに徹する
・年数回の下落前に既に数十%の現金がある
 
 
☆長期投資家
・年数回の下落はポジション全体で被弾するが基本的に不動
・ポジション変化は稀
・めったに売却しないが、シナリオの崩れや過度な割高感があれば売却
・顕在化した下落リスクの種類によっては、リスク顕在後に全て売却
・数年に1回の金融システムが不安定な時期にもホールドする場合も
 
 
以上(事実)を踏まえると、それぞれの考え方が多少なりとも明らかになります。


☆中期投資家☆
企業業績による株価上昇を基本としつつも、水準訂正による株価変動を利用。結果として売買頻度は高まり、売買は活発。数か月単位の相場全体の上昇は”くれてやれ”で、売却に専念。
 
☆長期投資家☆
市場上昇の恩恵を可能な限り受ける一方、目先の下落もがっつりと受ける覚悟で、企業業績の向上による株価上昇を意識。下落に対しては、年率15%の株式を5年保有すればEPSは2倍になるため、PERが半分になっても損益トントンという立場。極度の割高やストーリー崩れで売却するが、リスク顕在後に売却することが多い。
 
 
この区分にどれほどの意味があるのかは分かりません。ただ、中長期投資家で一括りにすると、企業分析や上昇相場での投資行動に相違が出るため、同じ区分内でも認識ギャップが生じるようです。何を取りに行き、何を諦めるかによってある程度の分類が可能になるように思います。
 
他の投資家さんの行動に触発されて、行動がブレないよう、自分がどちらに当てはまるのか、(あるいはハイブリッドなのか)だけは明確にしていた方がいいと思いました。

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