中長期投資家の独り言

中長期投資の投資スタイルなどを気の赴くままに

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中長期投資家さんをフォローしていて、同じ下落相場でも投資行動が異なることに気付きました。そこに中期投資と長期投資を区別するヒントがあるように思えました。
 
相場下落には"調整レベル"(マザーズがマイナス10~20% 例;17年4月、8月)のものが年数回。そして"世界的な金融システマティックリスクに起因する大きな下落"(マイナス30%~)が数年に一回の頻度で起きています。
 

それぞれの下落の区別としては
調整レベル:
マザーズのみの下落、〇〇ショックなどと命名されない下落、地政学リスク、”金融政策と市場の認識のミスマッチ”による下落など
 
大きな下落:
日経平均・マザーズともに下落し、相場から資金が逃げ出す。金融システム不安をベースとした命名がされる下落
 
の2種類が存在します。
 
金融システムによる下げの例(年:マザーズ下落率)
リーマン・ショック(08年:-90%)、ギリシャ・ショック(10年:-40%)、チャイナ・ショック(15年:-35%)、ドイツ・ショック(16年:-30%)
 
それぞれの投資家の特徴は以下の通り


☆中期投資家
・上昇相場に応じて月数回以上の頻度で利食い→現金積み増し
・ポジション変化は比較的頻繁
・相場全体の上昇(β)をある程度放棄し、守りに徹する
・年数回の下落前に既に数十%の現金がある
 
 
☆長期投資家
・年数回の下落はポジション全体で被弾するが基本的に不動
・ポジション変化は稀
・めったに売却しないが、シナリオの崩れや過度な割高感があれば売却
・顕在化した下落リスクの種類によっては、リスク顕在後に全て売却
・数年に1回の金融システムが不安定な時期にもホールドする場合も
 
 
以上(事実)を踏まえると、それぞれの考え方が多少なりとも明らかになります。


☆中期投資家☆
企業業績による株価上昇を基本としつつも、水準訂正による株価変動を利用。結果として売買頻度は高まり、売買は活発。数か月単位の相場全体の上昇は”くれてやれ”で、売却に専念。
 
☆長期投資家☆
市場上昇の恩恵を可能な限り受ける一方、目先の下落もがっつりと受ける覚悟で、企業業績の向上による株価上昇を意識。下落に対しては、年率15%の株式を5年保有すればEPSは2倍になるため、PERが半分になっても損益トントンという立場。極度の割高やストーリー崩れで売却するが、リスク顕在後に売却することが多い。
 
 
この区分にどれほどの意味があるのかは分かりません。ただ、中長期投資家で一括りにすると、企業分析や上昇相場での投資行動に相違が出るため、同じ区分内でも認識ギャップが生じるようです。何を取りに行き、何を諦めるかによってある程度の分類が可能になるように思います。
 
他の投資家さんの行動に触発されて、行動がブレないよう、自分がどちらに当てはまるのか、(あるいはハイブリッドなのか)だけは明確にしていた方がいいと思いました。

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投資家とは企業を分析し、よい企業を安く(あるいはマズマズの値段)で買う存在です。株価を”株式を買う時の道具”であるという見方をしており、株価分析に重きを置きません。そして企業が生み出す利益をリターンの源泉とします。一方の投機家は株価がどう動くかに重きを置き、値動きからリターンを生み出します。

投資家は満足のいく価格で株式を買います。そうすれば、株式価値の上昇が中長期的に株価を上へ運んで行ってくれるという前提で行動します。そして、投資家は指値や目標とするレンジ内で株式を購入し、市場の変動を余り気にしません。

他方の投機家は”明日の値動きがどうなるか”という点に重きを置きます。ですから、値動きに敏感になり、需給や信用買い残なども重視して分析を行います。どちらが正しいということはなく、あくまでスタイルの違いであり、どちらも正しいのだと思います。

下落相場での多くの投資家さん、投機家さんのリアクションを見ていて、投資家と投機家の間で行動に差異が存在することに気付きました。そして、その違いは大き目の下げ相場という極端な状況により増幅されていました。

いち投資家の端くれとしては、企業をしっかり分析し、まずまず買えるレベルのレンジを定めて、指値や成り行きを併用し、株式を購入しています。あとは、企業業績に乗っかって、数年単位では株価は上昇するだろうという考えの下、明日の株価は気にしないというスタンスを取っています。

ソフトバンクの孫社長は「新30年ビジョン」において、「迷ったときほど遠くを見よ」と述べらています(動画27分より)。遠くを見て、鮮明に見える景色から大局観をつかむ。そうすることで、近くを見た時の船酔いは誤差だと分かるそうです。

投資にも同じことが当てはまるように思いました。多くの投資家にとって明日の株価はさっぱり分かりません。ですが、1年後や2年後のおおよその企業業績と株価は”なんとなく”見通しが立つのだと思います。

迷ったときほど遠くを見て、リスクに敏感になりつつも近視眼的になるのを避けようと思いました。

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多くの投資家さんの悩みの種である“握力”について考えます。相場における握力とは、何があっても、“目的の期間”あるいは“目標価格に達するまで”「持ち続ける力」だといえます。握力をつけるために必要なことを何点か挙げます。

 

・徹底的な調査

「売らないために調べる」という言葉がありますが、事前調査にどれほどの力を使うかによって握力は変わってきます。徹底的に調べれば自信もつき、値動きに翻弄されることは減るはずです。別の誰かの言葉を借りると、「値動きに惑わされるのは、調査がそのレベルまで達していないからだ。」というものがあります。しっかりと調べていれば、少々の値動きに耐えられるということです。

 

・数年後の姿を思い浮かべる

これも握力をつけるのに有効な方法の一つです。企業を調査したときに数年後の企業の姿を思い浮かべます。そうすることで、下げ相場においても企業の将来の姿がよぎり、しっかりとホールドすることができます。


・あらかじめ下がった時を想定する

投資家が動揺するのは、想定外の事象が起こった時です。相場が上昇することしか頭にない投資家に下げ相場の洗礼が来た時、投資家は理性を失い、値動きに翻弄されて投げ売りを行います。事前に相場が下がることを想定しておけば、そうしたことにはなりません。上がることは考えず、思惑と逆に行くことだけを考える。そうすれば、有事への心の備えも万全です。


・値動きを見ない

頻繁に値動きを見る事も握力を低下させてしまう要因です。上がれば喜び、下がれば悲しむ。そうしている間に投資家は投機家へと変化してしまいます。投資は企業の一部を買うことであり、株式を買うことではありません。値動きを見ないことも握力を高めるための方法の1つです。


 

そこのような手段を用い、何度か成功体験を重ねるにつれ、自然と握力がついてくると思います。


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