中長期投資家の独り言

投資の技術的なこと、心構えなどを気の赴くままに。

一般的に「売りは買いよりも難しい」と言われています。買いは色々な可能性を開いてくれるアクションですが、売りは開かれている可能性を閉じてしまうため、心理的な難易度を上げているのかもしれません。これには、徐々に売るというスタイルを取ることで対処できそうです。

他にも売りが難しい理由が考えられますが、買った時の理由が明確でないことが、売りを難しくしている理由になりそうです。

そこで、買いの理由を明確にすることで、売りの基準を認識することができそうです。逆に言えば、”買いの理由が無くなれば売る”というスタイルが一つの対処方法として考えられます。

買う時に意識すべき点は主に

1、なぜ買うのか?何を目的として買うのか?
2、目的が達成されたときに到達するであろう価格は?
3、2までにどれだけの時間を見ているか?

という点です。

これら3つの理由が全て維持されている場合は、買いの理由がキープされ、ホールドを続けます。逆に、1)購入時の3つの理由のうち1つでも条件を満たさなくなった時、2)どれか1つでも条件を達成した時、それぞれの場合に売る。という方法が考えられます。つまり、シナリオを描き、それが達成されるか、崩れれば売るというものです。後日記事にしますが、現在では新しいスタイルとして”週足チャートのトレンドを見る”という方法も加えています。

こうした”買いの理由を基にした売り”以外にも、売りの基準がいくつか存在します。


・週足チャートが下落トレンド入りしたとき
→週足トレンドの下落は自分が間違っているか、何か見落としている材料が存在する可能性が高く、一時撤退が賢明だと思っています。

・企業が変化したとき
→かつての魅力を失った、事業環境が変化したときなど、企業が悪い方向に変化したときに撤退します。

・自分が間違っていたとき
→買いの根拠が間違っていた場合は、ポジションを解消します。

・より魅力的な銘柄が見つかったとき
→内容・バリュエーションの両面から相対的に魅力的な銘柄が見つかった場合は乗り換えます。

・妥当な価格を超えてきた場合
→成長率・成長期間・それらの確度の3点からPEGを算出し、成長率に掛けた上で、適正PERを算出します。適正PERを超えた場合は売りを検討します。また、3年後の適正株価をEPS×PERで算出します。その価格に到達した場合は、徐々に利食っていきます。

・市場が荒れてきたとき
→必ず売るというわけではありませんが、様子を見ながら徐々に撤退します。

・市場全体に過熱感が出てきたとき
→こちらも必ず売るわけではありませんが、警戒の材料とします。


売りは心理面以外からも難しいアクションですが、基準を明確に持つことで漠然とした売買を防ぐことができます。
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株式を購入するときは、徐々に購入するようにしています。間違いに気づいたとき、修正を効かせやすくなるからです。そして、分割して購入するとなると、2種類の買い方が存在します。買い上がりと買い下がりです。

買い上がりは、上昇トレンドの中でのより高い押し目で拾っていくことを指します。買い下がりについては、一般的に色々と言われることが多いです。”下手なナンピンはケガの元”なんて格言があったりしますので、上手くナンピンしてケガを防ぐ必要があります。

ナンピンは必ず計画的に行うもので、相場動向に惑わされて漠然と行ってはいけません。気付けば大量のポジションを抱えていた、といったことにも繋がりかねないからです。逆に、ポートのX%までポジションを増やすと決めて、そこからナンピンの回数を逆算する方法は投資に優位性をもたらすと思います。


ところで、下落相場での買いには2通りの方法が存在します。1つ目は上述したナンピン。そしてもう1つが下落相場の終了を見極めて買うという方法です。後者について少し見てみます。

2つ目の方法の背景にある考え方は、「下落相場はどこまで続くか分からないから、下げ終わったら買おう」というものです。「落ちるナイフは掴むな。刺さって止まってから買え。」という格言があり、それに近いものを感じます。具体的には、下落が終了した後の数か月間の横ばいの期間に、マクロ情勢やチャートから下げ止まりを確認して買うという方法になります。

2つの方法のどちらにもメリット・デメリットが存在します。整理すると以下のようになります。


ナンピン
〇 
・相場が早期に反転しても、ナンピンで一部を購入しているため、ポジションを増やすことができる
・下げ相場の安い所で購入することができる

X 
・相場が下げ止まらない場合は、含み損を抱えたまま下落する株価を眺める必要がある



下落終了確認後の買い
〇 
・底近辺で株式を購入することができる
・下げ相場が終了した事を確認して買うため、再度下落トレンドに突入しない限り利益が出る

X 
・急激な相場回復の場合、乗り遅れてしまい高値で買う必要がある
・安全性を重視するため、安くで買うことを多少諦める必要がある


そして、それぞれに必要とされる能力を考えることで、さらに見えるものがあります。

ナンピンにおいて必要とされる能力は、株価の価値を綿密に測定し、広く指値を分散することにあります。価値を算出するというスキルは投資に必須のものです。ここに予測が入り込む余地は余りありません。

下げの終了後に買うスタイルで必要とされる能力は、相場を読む力です。下落が本当に終了したのか、マクロ面やチャートから分析するスキルが必要となります。こちらには多少の予測が必要となります。


自分は両方の方法を用いますが、こうして整理するとナンピンを今以上に取り入れようと思います。そもそも、投資家の役割は相場を予測することではないからです。というのは、書籍に書かれてあるような言葉で、予測や自分なりの考えを全く持たないのは、それはそれで危険な気もします。ですから、週足チャートなどで支持線を見つけて(そこで止まるだろうと予測して)、その前後にナンピンの注文を分散して配置するのがいいのかなぁと思っています。


今後も試行錯誤しつつ、明確な形にしていきます。

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最近は銘柄分析とその集約化に集中しており、なかなかブログを更新できずにいます。四季報シーズンが一巡しても、常に調べ続ける姿勢を保つことが大切だと思います。そうすることで、新しい号が出た時も慌てることなく、冷静に全く新しい銘柄を調べる余裕が出来るからです。

前に書いた内容と重複しますが、一連の作業は以下の通りです。


・紙四季報を通読 
2,000→3,000→4,000→6,000→9,000→8,000→7,000→5,000→1,000 の順に通読します。
自分好みの銘柄が載っている場所を重点的に見てやります。

気になった銘柄には付箋をつけ、リスト化します。エクセルにリストを作って点数化するもいいですし、evernoteにまとめるのもいいかと思います。ただ、ソート機能を使い点数順に並び替えを行いたい場合は、エクセルがいいでしょう。


・四季報CD
紙を通読したあとはスクリーニングです。時価総額700億未満、売上増加の2条件で企業を探します。紙の通読で取り逃していた企業を見つけるのが目的です。また、データが豊富なため紙で見つけた企業をCDで見るという使い方もしています。


・企業を2分類してノートに情報を加えていく
大まかに企業を見たら2種類に分類します。1つ目は欲しいと思える”買いたい枠”(100銘柄前半が目安)、2つ目はとりあえず調べておこうという”とりあえず枠”です。

それぞれevernoteでノートブックを作成し、その中に1銘柄1ノートの形で有報、短信、説明資料などを入れていきます。

”買いたい枠”では、短信や月次など全てをフォローする必要があるため100銘柄~150銘柄を上限とします。

また、IPO専用のスタックを作成し、年別にノートブック作成、その中に各銘柄をノートの形で追加します。

*今更にはなりますが、有報は情報の宝庫です。例えばB2Bで、企業側があまり公表したくない特定顧客についても売掛金、買掛金残高から仕入れ先、販売先を推測することができます。収益計上基準、ビジネスモデル、沿革、リスクなどについても一通り網羅されています。


・銘柄を分析
まとめた銘柄リストを1銘柄ずつ精査していきます。順序はIPO→買いたい枠→とりあえず調べる枠の順です。

直近IPOは一度乗り遅れると永遠の戻ってこないリスクがあるため、早めに見ておきます。四季報に初めて掲載される頃には、「時すでに遅し」となっている事もしばしばです。


・購入候補リストを作成
”とりあえず調べる枠”や”買いたい枠”、"IPO"から厳選し、100~150銘柄をリストにします。銘柄名、コード、コメント数行を残しておきます。evernoteではノートへのハイパーリンクを貼ることができるため、銘柄名にリンクを貼り、一覧から個別銘柄へ飛べるようにします。


・四季報オンラインに登録
ニュースや開示を一元的に把握するため、またPERでのソート、週足チャート一覧表示など便利な機能が豊富な四季報オンライン。リストに記載した銘柄を確実にフォローするために利用します。


・楽天アプリへ登録銘柄として登録
ニュースなどをリアルタイムで通知してくれるため、追加しておきます。



以上が大まかな流れです。evernoteを投資に利用するようになったのは最近で、最初の一歩に時間がかかっています。現在は”IPO銘柄”と”買いたい枠”の調査&まとめの最中です。

四季報次号発売までに全ての手順を終了させようと思います。


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