先日、中国がICOを禁止するというリリースが突如発表されました。仮想通貨はアルトコインも含めて軒並み下落し、ビットコインのフォーク以来の下落を見せました。ICO禁止に対する既存仮想通貨への見方は2つに分かれると思います。

その1、競合減少による既存通貨の地位向上
ICOで新通貨が出れば、当然の事ながら既存通貨からそちらへと資金流出が起こります。日経CNBCでもコメンテーターの方が、既存通貨の地位を維持するためにはICO禁止はプラスではないか?と仰っていました。ロジカルに考えれば真っ当なご意見なのですが、マーケットの反応は異なりました。

その2、マーケットとして裾野の広がりが抑制される

今回のICO禁止で仮想通貨が急落した背景には、裾野の広がりが抑制されることへの懸念があったように思います。黎明期である仮想通貨市場の新しい資金調達手段であるICOが禁止されれば、それだけ通貨市場の活性度が落ちることになると市場は考えたようです。


株式市場においては、IPOが好調な時は既存銘柄も堅調に推移します。また、IPOの盛り上がりにより、株式市場に新規資金が流入する現象もよく見受けられます。そう考えていけば2つ目の考えを背景に市場が急落したのも頷けます。


直近では8日、中国高官が「ICO禁止は一時的」と述べており、それが市場の反転材料となっています。いくら規制の厳しい中国でも時代の流れに逆らえる訳もなく、米国同様にICOがスタンダードになっていくものと思われます。中国が仮想通貨に厳しいのは、国外への資金流出を恐れているからであり、それが収まれば同国でのICOは広がりを見せるように思います。