中長期投資家の独り言

中長期投資の投資スタイルなどを気の赴くままに

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カテゴリ: 市況

決算の集中期ですね。ここだけは押さえておけばいいかな?的な基本的なポイントをいくつか挙げさせて頂きます。あくまで主観的なものなので、いやそれは違うでしょ的なご意見もあるかとは思いますが、いくつか書いてみます。


1、本決算には注意
期末が5月とか6月で本決算ガイダンスが出てくる企業には注意が必要かもしれません。好業績の企業には過去の収益トレンドを延長したような業績予想がコンセンサスとして織り込まれ、四季報予想にも割とそういう予想を出してくることが多いように思います。四季報予想が市場コンセンサスそのものなので、四季報予想が低めの数字でそれよりは上振れしたガイダンスを出してくると思える場合は思い切って勝負するのもアリかもしれません。


2、過去進捗との比較
進捗率そのものは業態によって変わるので、25%×4とならないケースも多々あります。ただ、株探の決算発表だと過去5年進捗平均比での数字を出してくれているので、それと比べてればいいかなぁと思っています。


3、直近四半期がダメだった理由のコメント

短信の1行とかにサラッと業績が優れなかった理由を入れてきますので、ついつい見逃しがちです。目を皿にして業績悪化の理由が書かれていなかを振り返ります。2の「低進捗」と「その理由のコメント」を併せれてみて、これは構造的にまずいなぁなんて思ったら先に逃げておくのも手かもしれません。

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4、前年同四半期の特需剥がれ
これが結構よくあるパターンで今期の決算を見ていても特需が剥がれただけでヘッドラインの数字の見栄えが悪くなるから売ってくる。なんてことがあちこちで見られています。前年同期の短信で特需とか駆け込みとかいう言葉があれば注意かもしれないですね。


5、QoQ  前3か月間との比較
2Qとか3Qになると1Q+2Qとか1Q+2Q+3Qの累計になってくるので、パッと見で3か月だけを取り出すってことがしにくくなります。株探には四半期だけの数字が取り出して書いてあったり、マネックスの銘柄スカウター、四季報のプレミアム会員向けサービスなんかでも同じような情報があります。マネックスの銘柄スカウターが無料で、情報もそろっているのでこれを見ておくといいかもしれません。

中小型株なんかはQoQでもグングン伸びて欲しいなぁなんて思っているので、まず累計を見た後、四半期(3か月分だけ)を取り出して前年同期間と比較します。項目は売上、営業利益、営業利益率を主に見ています。伸びが鈍化しているくらいならいいのですが、減益になると市場は強烈に反応してくるので理由を見てやります。(だいたい販管費が膨らんでたりで減益ってことが多かったりしますが、それでも売られる場合は逆に買ったりということも。)
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気になるポイントがあれば、100分率でみてみます。例えば2Q決算が出たなら、2Q累計のPLから1QのPLを引いて3か月だけの売上、原価、粗利、販管費、営業利益を取り出して、対売上の100分率でみてやります。これを今期の3か月と前期の同じ3か月で比較して前期2Qの3か月間と今期2Qの3か月という比較を%でみたりします。

原価とか販管費に大きな変化があれば短信のコメントを当たったり、IRに照会します。
☆まとめ

実際に書いてみるとポイントってほどの内容ではなかったですが、一番最初にやっていることを何点か書いてみました。最近の決算反応を見ていると、累計でよくても3か月間だけの数字が前期の3か月と比べて減益だったりすると猛烈に売られる印象を受けます。

3か月も待てないよ的な市場の焦りなのか、これまで高くに買われすぎていた反動なのかは分かりませんが、昔はこんなに反応したかなぁ??なんて思ったりしています。全体相場が崩れつつあることの現れなのかも、と勝手に考えたりしています。

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☆悪化し続ける地合い

ここしばらくマザーズ指数がダダ下がりです。1月の高値からの下落率は25%にもなります。ですが、リーマンショック時の下落率は日経が60%ほど、マザーズが高値から90%の下落でした。仮にまだまだ下げるならこれからだ、ということになります。

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マザーズ18年間 月足


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日経18年間 月足


果たして下落するのか?というのは予測の範疇に入りますから、なんとも言えませんが、中小型が先行して下落している点は気になります。 スポンサードリンク ☆ #資金流出なふ

まだ仮想通貨がバブルで1BTCが200万円をめざしていた去年の11月末、「いま起きていること、そして、いま何処にいるのか【仮想通貨etc】」という記事を書かせていただきました。この記事の中で以下のようなことを書きました。
  • 仮想通貨はバブルの最中にある可能性
  • 過剰流動性相場の終焉で18年中には相場崩壊
  • 仮想通貨崩壊が資金逆流のシグナル
  • 引き金は米国などの金融政策
  • 資金流入は債券→社債→先進国株→新興国株→ハイイールド→仮想通貨
  • 流出する際はその逆になる
現在の相場では新興国リスクが盛んに叫ばれています。貿易戦争という理由はあるものの、その陰に隠れた本質的な理由は資金の逆回転なのではないかと思っています。ついつい目先の出来事に理由を求めたくなるのは人間の性ですが、10年スパンで観察するとまた違う景色がみえてきます。それが大きな資金循環だと思うのです。
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☆思い出す11年前といま

ちょうど今から11年ほど前のことでした。まだ高校生だったころ、相場は徐々にその上昇モメンタムを失い、2万円という別次元の夢を見たまま、1.8万円を高値にその夢は悪夢となりました。当時の下落についても色々な解説がなされていましたが、結局のところは米国の利上げなどのITバブル終焉後に始まり、9.11のショックを緩和させるための急激な流動性相場のアンワインドが背景にあったのだと思います。

現在の相場は3万円の夢を見た後2月の金利急騰、VIXショックの悪夢を見ました。相場はまだその悪夢から覚めていないようです。最近の新興国株式の崩壊、マザーズなどの新興市場の崩壊は、ちょうど昨年末に世界の金融市場の下落に先導して仮想通貨が崩壊しつつあった姿と重なります。

日経平均やTOPIXが高値を抜けてくれればそれに越したことはないのですが、マザーズなどの中小型株が低流動性&高リスクな故に資金流出に過度に反応している可能性は十分にあり得ると思います。そうしたとき、これまでのバリュエーションの感覚で株を買い下がれば10年に1度はあるマザーズの90%安に巻き込まれるリスクもあり得るので、慎重にやっています。


バリュエーションのイメージは以下の通りです


PER
リーマン後   3は安い 10は高い
アベノミクス前 10は安い 15は高い
アベノミクス中 15は安い 20は高い
いま      20は安い 25は高い
この先       ??

目標株価を算出するときや購入時のPER水準を下方修正しておくと全体が収縮する中でも比較的安全に投資できるかもしれません。

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☆すべてのはじまり

激しい値動きが連続して起きています。2017年まではいわゆる適温相場(ゴルディロックス相場)によって、ボラテリティが過度に抑えられた市場が形成されていました。低金利、イエレン議長の絶妙な市場との対話などが要因だったのではないかと思っています。

2月の雇用統計で30年金利が3%を超え、適温相場の必要条件が一つ外れてしまいました。その後相場は一気に崩れました。債券の相対的魅力や膨らみ過ぎたリスクパリティのポジションのアンワインドなど、色々なことが言われています。

相場崩壊の度に様々な解説がなされますが、「相場が高すぎたことそれ自体が一つの重荷となり、相場下落の要因になったのではないか」そう思っています。



☆いまどこにいるのか

景気サイクルは歴史的な長さで続いています。すべてのものにサイクル存在するのだとすれば、これから一段の好景気となるよりも、サイクルの末期にいると考えるのが自然かもしれません。

一般的に、株式市場の上昇を止めるのは長期金利の急騰か過度な利上げだといわれています。過度な利上げが今後の株式市場を殺す要因になりそうです。3回利上げがコンセンサスとなっており、FRBもそのつもりであることが直近のFOMCで確認できました。

いま景気サイクルの末期にいるのだとすれば、3回の利上げに景気が耐えられるのかをしっかりと観察する必要があると思います。個人的な見解ですが、3回利上げでの景気後退を織り込んで株式市場が天井を売った可能性を疑っています。



☆測るモノサシ

そうはいっても、何かしらのエビデンスがなければ動きにくいのが投資家です。景気に対する一番の先行指標は株価で、景気のピークアウトから半年ほど先行して動くようです。すでに市場は景気の悪化を織り込んでいるのかもしれません。逆に言えば、株式市場が直近高値を抜けられるのなら景気に対する不安は一旦和らぐのかもしれません。

他の指標はリスク性資産への資金の流れです。景気サイクル後半では、リスク性資産への資金流入により、様々なアセットクラスでの資産の価格上昇によりリターンが低下してしまいます。結果としてより高いリターンを求めた資金がハイリスク性資産へと流れ込みます。

ハイイールド債や仮想通貨への資金流入がその象徴だったのかもしれません。一番のリスク性資産である仮想通貨から資金が引き、(盗難という独自のリスクはあったにせよ)それよりずっと前に相場が天井を打ったことは、一つの象徴的な出来事かもしれません。この点については17年末に記事にしています

他にはイールドカーブのフラット化も一般的によく言われる指標です。景気後退の前には2-10年金利差が必ず逆転して、債券市場がシグナルを送ってくれます。現在の金利差は50ベーシスほどで、FRBがあと2回利上げをすれば金利差がなくなり、3回目の利上げで逆転してしまいます。これはちょうど、金利引き上げが景気後退を引き起こすというオーバーキルという別の視点からの推測とも合致します。

そして経済指標、中でもソフトデータが景気に先行して将来を教えてくれそうです。金価格もリスクに先行して上昇する特性を持つので、目が離せません。



☆どう動けばいいのか

今後はますますボラテリティの高い相場が待ち受けていそうです。そしてそれは景気後退を伴ったものになると予想しています。2007年の相場天井も現在と同じ空気が漂っていました。現在の相場は特段のリスク要因が見当たりませんが、そうした中で徐々に市場のモメンタムが蝕まれていた10年前を思い出します。

色々な動き方があるとは思いますが、ボラテリティの高い時には少ない資産を動かすことでハイボラテリティが資産に与える影響を緩和することができます。現金を厚めにしたり、資産を出金したりするのも手かと思います。

景気が天井をうつとすれば、ディフェンシブ性の高い銘柄にウェイトを傾けたり、景気後退を織り込んだ目標株価の設定が必要になると思っています。昨日は目標株価の再設定を行いました。銘柄によってはずいぶんと下方修正され、そうした銘柄に限って下げていたので、相場の下落も妙に納得してしまいました。

最後になりますが、今後はPERの縮小フェーズが本格化すると思います。07年には30倍のPERだった銘柄が08年には3倍、4倍という値段で取引されていました。現在の下落は信用収縮を伴わないものではありますが、収縮の種ができつつある以上、バリュエーション面の値覚えには注意していきたいと思います。

何より大切なのは
ボラテリティに惑わされずに大局観を抱くことで、自分なりの視点を大切にしていきます。

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☆FOMCの読み方

今回のFOMCを受けて市場はさらに上げ足を速めています。

12月利上げ確率が70%にまで上昇したことが主な要因です。


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これを受けて為替市場ではドル高円安が進行、現在(21日08時)112円台で推移しています。

また、同時にドットチャートも発表されました。超長期の見通しがやや下方修正されています。


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金利については

合成金利=FF金利見通し+BS縮小インパクト と表現できます。

上の式から、合成金利に変化がないとすると、ドットチャートの下方修正はBS縮小を織り込んだものと言えるでしょう。BS縮小には40bps程度のインパクトがあるため、ほぼ、その分、チャートのドットが下方に移動したと読み取れます。逆に言えば、ドットチャートの下方修正分こそが、BS縮小を金利換算したインパクトを、”FOMCメンバーがどうとらえているか”を示していると分かります。

そう考えた場合、長期金利見通し全体として見た時、FF金利とBS縮小分の合成金利は変わらないため、長期金利にも大きな変化はないはずです。実際、10年債利回りは発表前の2.24%→2.27%(発表直後)へと僅かな上昇に留まっています。



☆今後

今回のドットチャートで、現在の利上げ局面における金利の上限が分かりました。今後についてはBS縮小のインパクトが実体経済に与える影響を見ていく必要がありそうです。こうしたイベントは過去に例がなかったため、実際の影響は不透明です。BS縮小の金利へのインパクトを読み間違っていた場合は、上にも下にも大きく振れる可能性が高そうです。

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これは17年7月に公開したものですが、本質的な部分に変化はないため再度掲載します。文中の指標は当時のものです。



アメリカが風邪をひくと、風邪はインフルエンザに化けて、またたく間に世界に感染してしまいます。従って、マクロ経済を見るときはアメリカ経済を中心に見ています。15年にはチャイナショックもありましたが結局のところ下げは限定的でした。市場は程よい均衡点を見つけ、15年末には2万円台を回復するに至りました。

そう考えると、やはり米国景気の動向が今後のグローバルな金融マーケットを占う上で重要だと思います。過去を振り返ってもITバブル崩壊、リーマンショックなど指数の下落幅が50%以上を超える”暴落”と呼んでいい下げは、ほぼ全てアメリカ発でした。

中国が米国のGDPを追い抜くまではアメリカファーストで市場を観察し、”米国発以外の危機は、基本的に買い”のスタイルでいいかと思っています。(中国の経済統計は参考にならないと言われますが、仮に下駄の履かせ方が一定であるならば、統計のトレンドを観察すると趨勢がつかめるかもしれません)

さて、米国についてさらに言うと、全ての指標が警戒域を示しているように思います。

現在の景気サイクルは120か月近い拡大フェーズの最中であり、過去最高期間を更新する勢いです。

株式市場に目を移すと、SP500のPERは18.9倍、益回りは5.2%。10年債の利回りが2.3%ですから、株式と債券を比較したときのスプレッドは2.9%にまで縮小しています。金融危機直後のそれと比べると、随分と縮小している印象です。仮に益回りと10年債が逆転すれば、リスクフリーの債券の方が株式よりも高リターンをもたらすということで、超異常域に突入してしまいます。

クレジット市場ではHigh Yieldと10年債のスプレッドがリーマンショック前レベルにまで縮小しています。(例えば10%のリターンが見込める商品があるとして、金余りで運用難の資金が殺到。結果として価格が上昇することでリターンが低下。逆に、危機時には資金が金融商品から逃避するため価格が下落し、リターンが高まるという具合です。)リーマン前には住宅関連デリバティブなどに資金が集中し、HYと10年債の利回り格差は2.5%にまで縮小していました。市場がリスクを取り、価格を押し上げ、価格上昇を通じて金融商品の潜在リターンが低下したことの表れです。逆に、2008年には資金が逃避し、価格が急落。結果として利回りは跳ね上がっています。


時計の針を現在に戻すと、スプレッド(HY利回りー10年債利回り)は3.7%という低水準で推移しています。金余りにより、市場がリターンを求めてハイリスク商品を買っていることがわかります。


イメージ 2
BTC推移


また、仮想通貨に市場のリスク選好・金余りの姿勢が端的に表れており、リターンを求めた投資家の資金流入が17年上旬まで続きました。FRBの利上げとバランスシート縮小、そしてBTC特有のリスクから、現在の価格は急落しています。行き場を失った資金が仮想通貨という時価総額の小さな市場に流入し、そして通貨リスクと金融引き締めを材料に、流入した資金が一気に抜けています。

07年は住宅関連で焦げ付きが見られ、現在は自動車ローンや学生ローンの焦げ付きが見られます。この2つは市場としてはそこまで大きくないため、大きな崩壊を起こすに至っていないのが実情です。



債券市場ではイールドカーブがフラット化し、景気の先行きの弱さを示唆しています。一般的にイールドカーブのフラット化は景気後退の先行シグナルであることが多く、ITバブル崩壊前も同様の現象がみられました。



何を見ても、現在の相場が危険域にあることは確かです。ですが、カタリストが無い限りは下がらないのが市場というもので、現在はきっかけ待ちといったところでしょうか。全てが逆に行くための必要条件は整っているため、あとは十分条件(カタリスト)が何なのかということが重要になります。自動車市場や学生ローンでは危険なイベントが発生しているものの、市場全体を揺るがす程ではないようです。

そうしたことを背景としてか、ダウはどんどん高値を取っています。「17年内はさすがに何も起こらないだろう、19年は先すぎる、なら18年内か?」そうした思惑からかもしれません。市場関係者やコメンテーターの話を聞くと、どうも18年天井がコンセンサスとなっているようです。

市場は常に上下に行き過ぎる生き物で、常に人を欺き、皆が踊り始めた時、ようやく宴は終わります。そうした特性を併せて考えると、目先の調整はあっても、いまの相場はコンセンサスと比べると案外長続きするのかもしれません。

不安定な危うい均衡状態の中で、残りわずかになった砂時計が時を刻んでいます。


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