中長期投資家の独り言

投資の技術的なこと、心構えなどを気の赴くままに。

カテゴリ:投資全般 > 投資哲学

投資を長く続けることが、資産を増やすための一番の近道だと思っています。50%の損失を出してしまうと、100%の利益を出さねば元本を回復することはできません。それには時間がかかるため、はじめから損しない方が簡単だと言えます。また、複利を味方につけるのも大切です。年率10%でも7年と少しで2倍になります。

このように、長く続けようとしていれば、時間も味方してくれ、資産は自然に増えていきます。不思議なもので、損をしないでおこうと思うと儲かり、儲けようとすると損をしてしまいます。儲けようとすると自然とトレンドの後半で買ってしまい、高くで買ってしまうことになるからだと思います。逆に損をしないでおこうと思うと、とことん安いところで買うことができ、結果として”安全域”を有する価格で購入することができます。安全域により、例え自分の考えに間違いがあっても”安い価格での購入”がクッションになるのです。

長く続けるためには、レバレッジを効かせすぎない事も大切です。「市場はあなたが支払い可能である期間以上に非合理であり続ける」という格言があります。例えば100円の株が300円になると思い、レバレッジ2倍で購入したとします。仮に、最終的には300円になるにしても、50円になってから300円を目指すとすると、50円になった段階で全てを失ってしまいます。

あまり欲張らずに、損失を出さないことを心がけ、長く続けようと思います。
このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr Clip to Evernote

投資家とは企業を分析し、よい企業を安く(あるいはマズマズの値段)で買う存在です。株価を”株式を買う時の道具”であるという見方をしており、株価分析に重きを置きません。そして企業が生み出す利益をリターンの源泉とします。一方の投機家は株価がどう動くかに重きを置き、値動きからリターンを生み出します。

投資家は満足のいく価格で株式を買います。そうすれば、株式価値の上昇が中長期的に株価を上へ運んで行ってくれるという前提で行動します。そして、投資家は指値や目標とするレンジ内で株式を購入し、市場の変動を余り気にしません。

他方の投機家は”明日の値動きがどうなるか”という点に重きを置きます。ですから、値動きに敏感になり、需給や信用買い残なども重視して分析を行います。どちらが正しいということはなく、あくまでスタイルの違いであり、どちらも正しいのだと思います。

下落相場での多くの投資家さん、投機家さんのリアクションを見ていて、投資家と投機家の間で行動に差異が存在することに気付きました。そして、その違いは大き目の下げ相場という極端な状況により増幅されていました。

いち投資家の端くれとしては、企業をしっかり分析し、まずまず買えるレベルのレンジを定めて、指値や成り行きを併用し、株式を購入しています。あとは、企業業績に乗っかって、数年単位では株価は上昇するだろうという考えの下、明日の株価は気にしないというスタンスを取っています。

ソフトバンクの孫社長は「新30年ビジョン」において、「迷ったときほど遠くを見よ」と述べらています(動画27分より)。遠くを見て、鮮明に見える景色から大局観をつかむ。そうすることで、近くを見た時の船酔いは誤差だと分かるそうです。

投資にも同じことが当てはまるように思いました。多くの投資家にとって明日の株価はさっぱり分かりません。ですが、1年後や2年後のおおよその企業業績と株価は”なんとなく”見通しが立つのだと思います。

迷ったときほど遠くを見て、リスクに敏感になりつつも近視眼的になるのを避けようと思いました。

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr Clip to Evernote

株価を見ない方がいい理由、その2です。


中長期投資は株価を見る代わりに、企業をしっかり調べ尽くす行為です。これは株価が価値に収斂するという前提に基づいています。
企業についてしっかりと調べ、十分に安い価格で株式を購入すれば、多くの場合において株価上昇の恩恵に預かることができるのです。

 

例えばとある企業に1年間投資するとします。現時点で知ることはできませんが、1年後の株価は1つだけです。仮に1年後の株価を900円とし、現在の株価を300円とします。最終的に900円到達するまでに株価は上下に揺れ動きます。つまり、900円に到達するまでの経路は無限に存在するのです。

 2017y07m29d_121952710

 

弊害1、感情の波による疲弊

株価の到達点が1つであるにも関わらず、その経路において一喜一憂していては疲れてしまいます。感情の波は疲れとなり、投資家の精神を蝕みます。

 

弊害2、感情の波に押し流されるリスク

人間は線形的に物事を考える生き物です。つまり、上手くいっている時はそれが永遠に続くと思い、物事が悪く進んでいるときは永遠に悪いままだと錯覚するのです。ですが、いい時も悪い時も永遠に続くことはありません。頻繁に株価を見ることで、下げている株式を売り、上げている株式を購入するといった本来の計画から逸脱した行動を起こす可能性が高まります。

 

弊害3、時間の浪費

人間に与えられた時間は一日24時間であり、それは万人平等です。その24時間をどのように配分して投資するのかにより、リターンが変わってきます。それが長期的に積み重なると大きな違いとなるのです。マーケットは9時から15時まで動いていますから、仮にその半分でも相場のことばかり考えていれば一日3時間を棒に振っていることになります。年間の営業日を200日とすれば年間600時間のロスとなります。日数に換算すると25日のロスになります。その時間を企業調査や学習に使えば、結果は全く異なるでしょう。

こうした理由から中長期投資家は株価を見る頻度を最小限に抑えた方がいいと思います。




このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr Clip to Evernote

↑このページのトップヘ