中長期投資家の独り言

投資の技術的なこと、心構えなどを気の赴くままに。

タグ:株価

ファンダメンタルとチャートを観察していると、軒並み週足チャートが業績に連動しており、また時として先行していることに改めて気付きました。

扱っている銘柄が中小型株だというのもあるかもしれません。中小企業は大企業に比べてガバナンスも甘く、中身が漏れているというのが理由かと最近思っています。もちろん株価は業績に連動し、指数は景気に先行することは昔から言われていることですが。。。また、資金効率を考えた時、やはり動かない銘柄を1年も持っておくというのは勿体ない気がしています。

これまでは「いい企業を十分に安い価格で買う」としていました。

一方で最近は

何を:ファンダが好きで、綺麗な週足チャート(上昇トレンドか少なくとも横ばいor下落トレンドの下げ止まりが確認できる)



いつ・いくらで:そこそこに安い価格で、十分に押したとき(週足の中の深めの押し目)に買う

というスタイルに移行しつつあります。

ファンダが良好であるというのは、株価上昇のエネルギーにつながります。また、ファンダが好きであるという条件は、握力につながるため、大変重要です。次に、週足チャートが綺麗であれば下げ相場でも多少の抵抗力が存在することになります。週足が下落していると軒並みファンダメンタルも悪化してくることが多いように思います。

こうしたスタイル変化の背景にあるのは1つの事件でした。四季報決算漏れです。



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上はとある銘柄の週足チャートです。チャートの1つ目の矢印で3Qの発表がありました。それ以降横ばいが続き、2つ目の矢印では四季報予想の大幅下方修正が続きました。この時点で週足チャートでは株価が26週線を大幅に割り込み、株価は下降トレンド入りしました。

2つ目の矢印地点で例え少しでも売却していれば、その後の下落の影響を多少なりとも緩和することができたはずです。結局、通期下方どころかガイダンスは真っ赤で、ウェイトを減らしていたとはいえ、想定外のガイダンスに真っ青になりました。

ついこの間までプレビューレポートなんてものが出ていたのですから、アナリストなど一部の人に先行して情報がいきわたっているのも説明がつきます。そう考えた時、株価は業績に先行するというのも納得できたのです。

これまでのスタイルに週足チャートの重視を加えただけで、一見そこまで大きな変化ではありません。ですが、資金効率を考える上では
多少なりとも効果があるように思います。


次回は週足チャートとファンダメンタルを連動させた撤退手法について書こうと思います。


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株価を見ない方がいい理由、その2です。


中長期投資は株価を見る代わりに、企業をしっかり調べ尽くす行為です。これは株価が価値に収斂するという前提に基づいています。
企業についてしっかりと調べ、十分に安い価格で株式を購入すれば、多くの場合において株価上昇の恩恵に預かることができるのです。

 

例えばとある企業に1年間投資するとします。現時点で知ることはできませんが、1年後の株価は1つだけです。仮に1年後の株価を900円とし、現在の株価を300円とします。最終的に900円到達するまでに株価は上下に揺れ動きます。つまり、900円に到達するまでの経路は無限に存在するのです。

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弊害1、感情の波による疲弊

株価の到達点が1つであるにも関わらず、その経路において一喜一憂していては疲れてしまいます。感情の波は疲れとなり、投資家の精神を蝕みます。

 

弊害2、感情の波に押し流されるリスク

人間は線形的に物事を考える生き物です。つまり、上手くいっている時はそれが永遠に続くと思い、物事が悪く進んでいるときは永遠に悪いままだと錯覚するのです。ですが、いい時も悪い時も永遠に続くことはありません。頻繁に株価を見ることで、下げている株式を売り、上げている株式を購入するといった本来の計画から逸脱した行動を起こす可能性が高まります。

 

弊害3、時間の浪費

人間に与えられた時間は一日24時間であり、それは万人平等です。その24時間をどのように配分して投資するのかにより、リターンが変わってきます。それが長期的に積み重なると大きな違いとなるのです。マーケットは9時から15時まで動いていますから、仮にその半分でも相場のことばかり考えていれば一日3時間を棒に振っていることになります。年間の営業日を200日とすれば年間600時間のロスとなります。日数に換算すると25日のロスになります。その時間を企業調査や学習に使えば、結果は全く異なるでしょう。

こうした理由から中長期投資家は株価を見る頻度を最小限に抑えた方がいいと思います。




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中長期投資家が株価を見ない方がいい理由の第1弾です。

損失の痛みが利益を出した時の喜びより大きいことはよく知られています。所謂、行動経済学の理論です。

株価が上下して結局横ばいだった時について考えます。

株価が1円上昇したときの感情を+1、1円下落したときの感情をー2とします。
株価が100円から110円になり(+10)、100円に戻った場合(-10)、感情を数値で表すと+10×1-10×2=-10となります。つまり株価は変化していないにもかかわらず、株価が取る経路の影響によりマイナスの感情(-10)を抱いてしまうのです。

「横ばいなのに気分が悪い」。株価を頻繁に見るトレーダーならば、耐えねばならないものですが、中長期投資家にとっては害でしかない気がします。

株価を見ない方がいい理由第1弾でした。


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